ラベンダーを種から育てた発芽と成長の記録|イングリッシュラベンダー「ヒドコート」を室内で10ヶ月育てました
今回は、イングリッシュラベンダー「ヒドコート」を種から室内で育てた、10ヶ月間の記録をご紹介します。
- ラベンダーを種から育てると、芽が出るまで何日かかるのか
- 発芽した後はどのように成長するのか
- 室内でも育てられるのか
- 肥料はいつから与えればよいのか
- 種をまいてからの発根・発芽の様子
- 室内での幼苗の成長
- 肥料を与え始めた時期と反省
- 現在残っている4株の姿の違い
種まきから10ヶ月経った現在、残っている4株はわずか1〜2cmほど。
発芽後から葉や茎の色や形に違いが見られましたが、成長した今も、縦にひょろりと伸びた苗や、葉がぎゅっと詰まった苗など、それぞれ個性的な姿をしています。
この記事では、私なりの種まきのやり方、肥料を与え始めた時期や、夏の窓辺で苗が枯れてしまった失敗談も含め、発芽からその後の成長まで、育ててみて気づいたことを記録しました。
▼目次
ラベンダーの種まき方法|種から育てると芽はどのくらいで出る?
私のおすすめ種まき方法|発根までの日数(室内・真冬)
今回、元旦に種まきをしました。
室内ならいけるだろうと。(いけました)
私の種まきの方法はいつもこんな感じです。
- 適当な容器(お豆腐パックなど)を用意
- びしゃびしゃに濡らしたキッチンペーパーを四つ折りで敷く
- その上に種を乗せる
発芽まで時間がかかりそうなときは特にですが、大抵この方法です。
種まき大好き実生好きなので、それぞれの植物の根がどんなふうに出てくるのか見たいんですよね。
ちなみに、数日に一回ペーパーを取り替えます。
サボるとカビが生えてきます。
が、今回は拭き取ってあげれば、そのうち何食わぬ顔で発根してました。ラベンダー強いなと思いました。
あんまりびしゃびしゃにしない方がいいとは聞きますが、ほんのり湿らせる程度より、滴るくらい濡らした方が発根しやすい気がするんですよね。
発芽抑制物質が流されるからなのか、知らぬ間に乾燥させてしまうリスクが下がるからなのか。途中で乾燥すると二度と発根しなくなるみたいなおそろしい話も聞きますもんね……。
ちなみに、今回のラベンダーは藤田種子の種です。
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| こんな感じ。好光性と聞いたので、上には何もかけませんでした。わりと直射日光もがんがんの環境。 |
発根は、かなり早いもので8〜9日後でした。平均的には10日〜1ヶ月程度。
ちなみに、袋ごと2週間ほど冷蔵庫に入れてからまくと、より発根が安定したのでおすすめです。
根が出た後は土に移し、双葉が出るまでの様子を観察しました。
発根前のサイン
毎日、今日か今日かと種を注意深く観察していて気づいたのですが、発根前の兆候として、中央が少し盛り上がるものが多かったです。
縦長の種に縦の凹凸ラインが出てくるというか。
そういうときは、その日のうちに、もしくは翌朝に根を出していることが多く、面白いなと感じました。
結構硬めな殻だと思うのですが。
もちろん私的な気づきなので、必ずそうなると保証するものではありませんが、機会があればぜひ観察してみてください。
ラベンダーは発根してから芽が出る
ラベンダーは、まず種から太めの根が一本出てきて、その後に茎が立ち上がり、殻の中から双葉が現れるという順番で変化していきました。
土の中に根を伸ばしていき、しっかり足場が固まってから、茎を伸ばして、殻を脱ぎ捨て、双葉を開くという感じです。
危なげのない動き方というか、「誰に教わったわけでもないのにすごいな」と思いました。
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| こんな感じでまず種の先端から根が出てきます。 |
ちなみに、発根から発芽までの日数にはもちろん個体差がありましたが、多くは数日から一週間ほどで双葉を開きました。
ラベンダーの成長記録|発芽後も幼苗の成長はゆっくり
発芽後の成長がゆっくりな理由
さて、ここからは発芽後の記録です。
ラベンダーを種から育ててみて、まず感じたのは、発芽後の成長もゆっくりだということでした。
種から芽が出れば、すくすく大きくなると思っていたのですが、なかなかサイズが変わりません。
双葉が出て、本葉が出てくるまでは大体一週間ほどだったのですが、その後本葉が二対三対と増えてもずっとコンパクトなままです。高さはあまり変わらないというか。節間が詰まってます。
種まきから10ヶ月経った現在も、残っている苗はまだ1〜2cmほど。
ラベンダーは成長がゆっくりとは聞きますが、「ここまで?」と思うほどでした。
今回の苗がなかなか大きくならなかった理由としては、ラベンダー「ヒドコート」の性質に加え、日当たりや温度、水分、肥料などの条件も関係していたのではないかと考えています。
今回は、肥料をしばらく与えずに育てていた時期があり、夏には強い日差しで一部の苗が枯れてしまうこともありました。
そのため、成長が遅い原因は、個人的には、
- 品種によるもの(ヒドコートは比較的小型)
- 無肥料の期間が長かったこと
- 南西向き窓の直射日光による強光
- かなり水を切らして育てたこと
あたりを疑っています。
何事もほどほどが大切なのだろうと思いました。
ともあれ、ラベンダーを種から育てる場合は、その後苗を育てる期間も長くなるのだと実感しました。
幼苗の色や形の違い(個体差?)
今回面白かったのは、双葉の時点で苗ごとに個性があるように見えたことです。
発芽したばかりの頃から、茎や子葉の色、形にそれぞれ違いがありました。
薄い緑色っぽいものもあれば、灰緑色っぽいもの、赤紫色っぽく見えるもの、白っぽいものも。
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| 灰緑色っぽい双葉。茎も同系色。 |
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| 薄緑色の双葉。茎が白く長い子でした。 |
こういった違いはいつまで残るのだろう(途中から似た感じになってくるのだろうか)と注意深く観察していたのですが、双葉や茎の色の差は、双葉が役目を終えて枯れ落ちるまであまり変わりませんでした。
その後、成長とともに姿はそれぞれに変わっていきましたが、やはりさほど似た感じにはなりませんでした。本葉の色にも少しずつ差があります。
現在残っている4株の姿や葉の色にも引き続き違いがあるため、こうした特徴には、種そのものが持っていた個体差が関係しているのかもしれません。
ただし、発芽時の色や形の違いが、そのまま成長後の姿につながるのかは、まだ検証中です。
実生ならではの個性なのか、育てている環境の影響なのか。今後の成長も観察していきたいと思います。
日当たりと枯れの関係|室内でも夏の強い日差しに注意!
苗は基本的に、南西向きの窓辺で直射日光に当てて育てました。
ラベンダーは日当たりのよい環境を好む植物なので、できるだけ明るい場所で育てようと考えたためです。
ただ、夏になってからは、窓辺に入る日差しがかなり強くなりました。
その頃にはいくつかの苗が枯れてしまい、後からレースカーテン越しに日光が当たるように変更しました。
「ラベンダーは日当たりが好きだから、できるだけ強い光に当てればいい」と単純に考えていましたが、幼苗と成株は、同じようには考えられないのかもしれないと感じました。
そもそも、イングリッシュラベンダーは暑さや高温多湿が苦手とされる植物です。室内で育てる場合も、夏の窓辺は高温になりやすく、強い直射日光が小さな苗の負担になった可能性があります。
もちろん、枯れた原因が日差しだけだったとは限りませんが、今回の経験から、エアコンの稼働している室内だから安心というわけではなく、季節によって日差しの強さや窓辺の環境には気を配る必要があることを実感しました。
ラベンダーの肥料はいつから与えるべき?
肥料なしで育てた場合の成長
ラベンダーは肥料をあまり必要としないというイメージがあり、私は最初、かなり慎重になっていました。
そのため、発芽後もしばらくは肥料を与えずに育てていました。
ところが、何ヶ月経っても姿に変化がありません。
「もしかして、肥料が必要なのか?」と思い始め、途中から少しずつ肥料や活力剤を使うことにしました。
ちなみに、今回の苗に使った土は、プロトリーフの「室内向け観葉・多肉の土 硬質 Premium」です。
メーカーの説明では肥料無添加の粒状用土で、焼成硬質赤玉土、焼成軽石、珪藻土、ゼオライトなどを使用しているようです。
そのため、土に最初から肥料が含まれている状態ではありませんでした。
私はこのことをあまり意識せず、「ラベンダーだし、赤ちゃんだから肥料はなくていいだろう」と考えていました。
使った肥料と活力剤、与えた時期
3月から、少しずつ肥料や活力剤を使い始めました。
使用したのは、
- リキダス(活力剤)
- 微粉ハイポネックス(液肥)
- マグァンプK 中粒(置き肥ならぬ混ぜ肥)
です。
まずはリキダスを全体に。
肥料よりはマイルドかと思ったので。
その後、液肥を重ねていきました。
緩効性肥料のマグァンプKは一度混ぜてしまうとまずかったときに取り出すのが大変だと思ったので、春の時点では各鉢に1粒ずつ程度にしました。
10月の頭頃に追肥し、現在は全ての鉢にマグァンプK中粒は大体小さじ半分ほど混ざっています。
肥料と活力剤をやり始めた当初のタイムラインは以下です。
| 日付 | 使用したもの・内容 |
|---|---|
| 3月13日 | 全ての鉢に薄いリキダス |
| 3月16日 | 美をソイルの鉢に微粉ハイポネックス。この鉢はのちに水切れで枯死 |
| 3月16日 | ヒドコート3号をテラコッタの小鉢からヨーグルトパックの土へ移植 |
| 3月18日 | ヒドコート2号にマグァンプK中粒1粒 |
| 3月18日 | ほかの苗に微粉ハイポネックス2000倍 |
| 3月20日 | 紙コップの苗に微粉ハイポネックス2000倍 |
| 4月2日 | 全体に微粉ハイポネックス2000倍 |
なんのこっちゃという感じかと思いますが、とりあえず一つの鉢に試しにやってみて、大丈夫そうなら全体にというやり方をしました。
その後は、それぞれの苗の様子を見ながら与えました。
ただ、肥料を使い始めて以降も目覚ましい変化はありませんでした。
多少は伸びたように感じた苗もありましたが、やはり個体差が大きかったです。
また、一部の苗は実験的に、大きめの鉢にポリエステル培地「美をソイル」を詰め、植え替えてみたのですが、そうすると成長が少し早くなったように感じました。
ただ、水分管理が難しく、最終的には枯れてしまいました。なかなか乾かないなと思っていたら、乾き始めてから完全に乾くまでがノータイムというか。どの程度乾いているかが分かりにくいというか。
気づけば干からびているという有様でした。
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| ポリエステル培地「美をソイル」に植え替えたラベンダー。 水管理があまりにもシビアすぎて断念。 みんな枯れてしまいました。 |
ちなみに、やはり実験的に、9cmポット(培地は美をソイル)に植えていた10鉢程度の苗にマグァンプK中粒を小さじ1ほどあげてみたのですが、すぐにみんな枯れてしまいました。
肥料やけを起こしにくいといわれているマグァンプKですが、やはり過ぎれば枯れてしまうようです。
また、ラベンダーは肥料をあまり必要としないという通説も、ある程度は正しいのかもしれません。
肥料を与えるタイミングの反省点
今振り返ると、肥料を与え始めるのが遅かった可能性はあると思っています。
肥料無添加の土を使っていたので、苗が成長するために必要な養分をどう補うか、もう少し早い段階かで考えておく必要があったのかもしれません。
一方で、ラベンダーの成長が遅かった原因が肥料だけだったとも言い切れません。
品種の特性や実生の個体差。その他、日照、水分、温度、容器など、さまざまな条件が影響していた可能性があります。
とはいえ、やはり今回の栽培で感じた反省点のひとつとして記録しておこうと思います。
もし、次もう一度チャレンジするなら、成長し始めたタイミングで肥料0のままにしないよう、
- 本葉が出始めたタイミングで一度薄く液肥を与える
- 土の底の方に一粒だけマグァンプK中粒を混ぜておく
種から育てたラベンダーの個体差を比較
4株の姿の違い(ヨーグルトパック・紙コップ・素焼き鉢)
種まきから10ヶ月経った現在、残っているラベンダーは4株です。
品種は同じヒドコートのはずなのですが(同じ袋の種なので)、それぞれかなり違った姿をしています。
| 使用している鉢 | 現在の姿 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヨーグルトパック(1/28発根) | 上部が二つに分かれ始めた 葉は鮮やかな濃い緑で、先端に少し白っぽさがある | 4株の中で比較的深い容器 |
| 紙コップ(2/13発根) | 縦に伸びている 葉は黄緑っぽい 葉の白っぽさはあまりない | 細くニョロニョロした姿 |
| 素焼き鉢①(2/10発根) | 葉が密集している 葉の色は落ち着いた深緑で、白みががっている | 葉と葉の間が非常に短い ミニチュアのもみの木のよう ②より背が低く、緑色が薄め |
| 素焼き鉢②(2/11発根) | 葉が密集している 葉の色は①より少し濃い落ち着いた深緑で、①よりさらに白みががっている | ①と似た姿だが、①より緑が濃く背が高い |
ヨーグルトパックの苗|上部が二つに分かれてきました
ヨーグルトパックで育てている苗は、最近になって上の部分が二つに分かれるような姿になってきました。
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| ところどころ黒くなったのは夏場の葉焼けか。 先端が分かれてきています。 |
ちょうど秋ですし、「これは成長期か?」と思ったのですが、今のところはっきりしたことは分かりません。
ただ、この苗は4株の中で比較的深さのある容器で育てています。そのため、根が下方向へ伸びるスペースがあったことが、地上部の成長に影響している可能性はあります。
葉の色は鮮やかな濃い緑で綺麗です。
先端の方の葉は少し白みがかっています。
これは、葉毛と呼ばれるもののようなので、ラベンダーの健全な成長のサインと捉えています。
紙コップの苗|縦に伸びたニョロニョロ型
紙コップで育てている苗は、ほかの3株とは少し違った姿になっています。
こちらは縦方向に細く伸びていて、ニョロニョロしたような形です。
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| ひょろついているように見えなくもない。 |
「徒長か?」とも思いましたが、同じ南西の窓辺で育てていたので、日差しが不足していたという理由だけでは納得しきれません。
紙コップは素焼き鉢ほど通気性がよくないため、水分や根の環境が違っていたのでしょうか。
今のところ原因は分かりませんが、同じ品種の苗でもここまで姿が違うのは面白いです。
葉の色は4株の中で1番薄く、黄緑色。
これはこれで綺麗です。
この株にはあまり白みが見られないので、やはり通常は水分過多や日光不足が疑われるのですが、日光に関しては、他3株とさほど差はつけていないはず。
なので、考えられるのはやはり紙コップの排水性の悪さによる水分過多かもしれません。
一応底に穴は開けているのですが、もう少し側面にスリット状に切れ込みを入れてもよかった気がしています。
素焼き鉢の苗|葉が詰まったミニチュアの木のような姿
小さな素焼き鉢で育てている2株は、さらに特徴的です。
こちらは葉が縦方向にぎゅっと詰まっていて、節間がほとんど見えません。
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| 2/10発根の素焼き鉢その① |
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| 2/11発根の素焼き鉢その② |
葉そのものが特別小さいわけではないのですが、葉と葉の距離が非常に近く、全体を見ると小さな植物の模型のようです。
なんとなく、ミニチュアのもみの木のように見えます。
また、両者とも葉の色は落ち着いた緑色で、全体的に白みがかっています。
この白さに関しては、やはり小さめの素焼き鉢という排水性、通気性のよさが要因かもしれません。
とはいえ、①と②にもやはり違いがあります。
写真だと少し分かりづらいかもしれませんが、②の方が①よりも背が高く、緑色が濃く、白みも強いです。
そして、①の方が茎の茶色が濃く、少し太め。
発根日の差はわずか1日、同じ鉢、隣同士で育てていても、これだけの違いがあるのは不思議だなと思います。
実生のラベンダーには個体差がある?
この4株を見ていると、やはり実生の個体差は感じずにはいられません。
固定種の種ですから、同じ袋の種であっても、いわゆる個性が出る可能性はあるだろうと。
前述のとおり、今回の場合、苗の違いはかなり早い段階、つまりは発芽したときから見られました。
そのため、そもそも子葉や茎の色、形に違いがあったのだから、現在の姿も、種そのものの個体差が関係している可能性はあるのでは?
と思っています。
ただ、今回の「ニョロニョロ型」「節間が詰まった型」が、遺伝的な差なのかは……水分量の違いあたりもずいぶん疑わしいですね。
発芽時に受けた何かしらの影響が関係している可能性もあります。
今後、株が大きくなっていくにつれて、現在の違いがそのまま残るのか、それとも似た姿になっていくのか。その点も楽しみです。
容器の深さは成長に関係する?
もうひとつ気になっているのが、容器の深さです。
ヨーグルトパックで育てている苗は、4株の中でも比較的深い容器に入っています。
根を伸ばすためのスペースが広いことが、地上部の成長にも関係しているのではないかと考えました。
ただ、容器が違うということは、深さだけでなく、素材による通気性や水分の保たれ方なども違っている可能性があります。
また、苗そのものの個体差もあるかもしれません。
そのため、ヨーグルトパックの苗だけ上部が二つに分かれ始めた理由が、容器の深さだけかはどうにも断定できません。
根を実際に掘り出して確認したわけでもないので、現時点では仮説のひとつです。
こういった容器で育てたラベンダーには、こういった変化がありましたという報告にとどめておこうと思います。
種から育てたラベンダーはいつ開花する?
イングリッシュラベンダー「ヒドコート」の特徴
今回育てているのは、イングリッシュラベンダーの「ヒドコート(Hidcote)」です。
学名は Lavandula angustifolia ‘Hidcote’。
イギリスの王立園芸協会(RHS)では、ヒドコートは日当たりを好む常緑の小型低木として紹介されており、銀灰色の細い葉と、濃い紫色の花をつける品種とされています。
イングリッシュラベンダーの中でも小型の部類として知られている品種かと思います。
私は室内の鉢植えで育てることが前提なので、なるべくコンパクトにまとまりそうな品種を選びました。
また、イングリッシュラベンダー全体の傾向として、暑さや高温多湿が苦手とされています。
私も一度の夏越しを経て、日本の夏をどう越させるかは課題だなと感じています。
私は室内園芸なので、夏場はエアコンの効いた環境で育てています。比較的涼しい環境なので大丈夫だろうと思っていたのですが、前述のとおり、夏の窓辺の強い直射日光で苗が枯れてしまうこともありました。
また、乾燥には比較的強いと聞くラベンダーですが、エアコンによる過度な乾燥は、少なくとも幼苗には負担が重そうに見えました。
今後は、日差しや水分にも気を配りながら育てていきたいと思います。
ラベンダーの開花までの年数の目安
種から育てたラベンダーが、何年目に開花するのかは一律にはいえないようです。
調べてみると、翌年に開花した栽培例もいくつか見つかりました。
一方、RHSが示す成熟までの目安は2〜5年です。これは開花までの年数ではありませんが、その成長のゆっくりさと個体差の幅広さを感じました。2年と5年じゃ全然違いますよね。
この違いを考えると、開花までの期間は、品種だけでなく、育て方や環境によっても変わるのではないかと思います。
私の苗については、今の段階で「何年目に咲く」と予想するのは難しそうです。少なくとも、今の姿から来年咲くようにはとても思えません。
どう見ても種から発芽したばかりの小さな苗なので、花を咲かせる株になるまで、まだ時間がかかりそうです。
のんびり育てながら、いつか花を咲かせる日を待ちたいと思います。
10か月育てた現在の姿と今後の見通し
種をまいてから約10ヶ月。
現在残っている4株は、まだ1〜2cmほどの小さな幼苗です。
一般的な園芸店で見るラベンダーの苗とは、サイズも姿もまったく違います。
肥料なしで育てていた期間が長かったことが影響しているのか。夏の強い日差しによるダメージや、ほかの環境条件が関係しているのか……。
とはいえ、残っている苗はそれぞれに特徴があり、少しずつ変化も見られています。
今回記事を書くにあたり、双葉だった頃の写真を見返して、「全然大きくなってないと思ってたけど、案外じわじわ成長してたんだな」と感じました。
具体的には、
- 茎が茶色く木質化してきている
- 双葉はなくなり、本葉の枚数も着実に増えている
- 高さも幅も、双葉だった頃に比べると、数倍大きくなっている
これからさらに株が大きくなっていけば、今の個性がどのように変化していくのかも分かってくるかもしれません。
まずはこの小さな苗を無事に育てて、いつかヒドコートの紫色の花を見ることができたらいいなと思っています。
まとめ|ラベンダーを種から育てて分かったこと
発芽はゆっくり進む
今回、イングリッシュラベンダー「ヒドコート」を種から育ててみて、発根までの日数は約10日〜ひと月以上と比較的ゆっくり、また、マイペースにばらばらと発芽していくことが分かりました。
また、今回に限っていえば、2週間ほど冷蔵庫に入れておくと、より発根が安定したように感じました。
使用した種数が少ないので確実とは言い切れませんが、そのままでうまくいかない方は試してみる価値はあるかもしれません。
いずれにしても、イングリッシュラベンダーの種まきは、発芽まで時間がかかることを前提に行うのがよさそうです。
発芽後の成長もゆっくりで、個体差が大きい
発芽後の成長も想像以上にゆっくりで、発根から双葉が開き切るまで数日から一週間、そこから本葉が展開するまでまた約一週間ほどかかりました。
種まきから10ヶ月経った現在も、残っている苗は1〜2cmほどです。
また、4株それぞれの姿にも発芽時から違いが見られました。
子葉の色、大きさ。茎の色、太さ、長さなど。
それぞれの違いがいつまで続くのか観察を続けていますが、成長にともない縦に伸びる苗もあれば、葉がぎゅっと詰まった苗もあり、ヨーグルトパックの苗は上部が二つに分かれ始めています。
また、葉の色や葉毛の出方にもそれぞれ違いがあります。
こうした違いには、やはり固定種の実生ならではの個体差を感じてしまいますが、その他の要因として、容器の深さ、日当たり、水分、肥料などの環境も関係しているかもしれません。
または、「複数の要因が複合的に組み合わさってそれぞれその姿になっている」と考えるのも自然な気がします。
これから、これらの4株はどう変化していくのか、見守るのが楽しみだなと思います。
これからも成長を観察していきます
現状、まだほんの小さなラベンダーの苗ですが、種から発根して芽を出し、少しずつ葉を増やしてきました。
これからどのくらいの時間をかけて成長していくのか。そして、4株が最終的にどんな姿になるのか。
いつかヒドコートの紫色の花を見ることができるように、これからも成長の様子を記録していきたいと思います。








